僕がゲームクリエイター達を至近距離で見てきた話

僕がゲームクリエイター達を至近距離で見てきた話

2004年、僕が初めてフルタイムのアルバイトで生活する為に働いた会社は、
ゲームメーカーだった。

僕が19歳の頃だ。

職種はテストプレヤー
発売前のゲームを実際にプレイして、不具合を報告する仕事だ。

そう、ただ、ひたすらゲームをして不具合を発見する。
よく、おもしろそうと言われるが、おもしろくはない。

なぜなら、3ヶ月もゲームをすれば、ゲームの内容を全て把握出来てしまう。
こっちとしては完全に知り尽くしているのだが、
仕事なのでゲームをやめられないという辛さがあるのだ。

知り尽くしたゲームを延々とやる辛さは苦痛である。

でも、僕はゲーム開発はさせてもらえなかったけど、
10代の頃からプロのゲームクリエイターの仕事を間近で見れた事は
自分にとって大きな財産だと思っている。

僕がゲームクリエイター達を至近距離で見てきた感想を
楽しんで読んでもらえたらと思う。

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ゲームクリエイターの真実

作っているゲームのジャンルと開発者は似ている

ゲームにもいろんなジャンルがある。
ポップなアクションゲームから、ホラーゲーム、スポーツゲームなど。

実は、ゲームクリエイターは自分が作っているゲームのジャンルと
ゲームクリエイター本人の性格がよく似ている事が多い。

例えば、ホラーゲームを制作しているゲームクリエイターだと、
ちょっと暗くて、おとなしくて、近寄りがたい感じの人達が多かった。

また、子供向けのアクションゲームを作っているゲームクリエイターは、
高校生がそのまま大人になった様に明るくて、大騒ぎして、いつもアニメの話をしている、
そんな人達だ。

ゲーム開発はめちゃくちゃ細かい

とにかくテストプレヤーの仕事をやっていて感じたのは、
ゲーム開発はめちゃくちゃ細かいという事だ。

普通にプレイしていたら、素通りしてしまう様な事でも、
バグとして報告しなければいけない。

当時はまだ、XBOX360やPLAYSTATION3が発売される前で、まだHDゲームが世に出る前だったので、
なんとか、自分のゲームユーザーとしての感覚や業務で養った経験でカバーは出来た。

でも、次世代機と言われたXBOX360やPLAYSTATION3のゲームを担当すると、
もう、僕には手に負えない感じがしていた。

僕なんか単なるゲームユーザーあがりで、
ゲームがどうやって作られているかなんて分からなかったし、
プログラムなんてまったくのド素人だから、
理詰めで不具合を解き明かしていく事なんて当時は出来なかったんだ。

さらに大規模なマルチプレイも実装されるわけだから、もう限界を感じてもいた。

大ヒットを飛ばすゲームクリエイターは良いものを即吸収する

一番驚いたのは、どんな大ヒットゲームを生み出しているゲームクリエイターでも、
相手の立場に関係なく、良い意見はすぐ取り入れてくれる事だった。

僕は末端のテストプレヤーだったけど、こうしたら良くなると提案したら、
普通にゲームに取り入れてくれたりもした。
これには感激したし、ものづくりに対する姿勢というものも学んだ気がする。

日本のゲームはダメだと言われていた時のゲームクリエイター達

XBOX360やPLAYSTATION3といったHDゲーム機が発売された
2005年から2006年辺りだったと思うが、
海外のゲームメーカーの躍進が始まり、
日本のゲームはダメだと言われていた時代があった。

海外のゲームをやると、海外のゲームクリエイター達のゲームに対する情熱が
テレビからヒシヒシと伝わってくる位だった。
その頃、僕がいたゲームメーカーのゲームクリエイター達は案外普通だった。

正直言うと、楽しそうにゲーム開発をしている人はいたけど、
熱気はあんまり感じられなかった。

中には、「所詮ゲームだから」と口に出しているゲームクリエイターもいた。
(「そっ、そんな事言うなよぉ」と思ったのも事実だ。)

ゲームメーカーにも周期がある

なぜ、普通だったのかと言うと、そのメーカーは種を植えている時期だったからだ。
それは、プロデューサーも言っていた。「今は種を植えている時期だ」って。

あの頃、ゲームファンはやきもきしていたとは思う。

だから、ゲームユーザーに言っておきたいのは、
もし、日本のゲームの現状に不安や停滞感を覚えたら、
その時はゲームメーカーは仕込みをしている時期と思ったら良い。

彼らは面白くてカッコいいものを作る事にプライドを持っているし、
面白くない状況を長引かせるなんて絶対にしない。
しかも、ゲームクリエイターってダサいものが大嫌いだからね。

良いゲームメーカーの見分け方

もし、みなさんが、ゲームクリエイターと出会う事があったら、
また、就活などでゲームクリエイターと直接接する機会があったら注目して欲しい部分がある。

それは、「声」だ。

笑顔で、話に熱があり、ハキハキと喋るゲームクリエイターだったら、
エネルギーに満ちていて、勢いのあるゲームメーカーに勤務している事が多い。

みんさんも経験があると思うけど、
自分が好きな事を話している時って早口で熱がこもって話をするのと同じだ。

反対に、目が充血して、顔がドス黒くて、声が小さくて、
何言ってんのかよく分からんゲームクリエイターだったら。

ゲームクリエイターの普段の声が小さくなってしまう様な会社は、
あまり、良くないゲームメーカーだと思っていいと思う。

これは、ゲームメーカーだけでなく、
受託開発を行っているデベロッパーのゲームクリエイターにも同じ事が言える。

IT関連というか、デスクワークに従事している人で、環境が良くない会社に勤務すると、
声が小さくなるという症状は必ず出てくるからね。

まとめ

今回は僕の今まで経験した話をしただけだったが、
読み物として、楽しんで貰えればと思って書いた。

本当はもっとたくさんあるのだが、
僕が一番印象に残った話を今回はさせてもらった。

また、ゲーム業界の話でも出来ればなとも思う。