なんかダサいCG作品をカメラで改善する方法

なんかダサいCG作品をカメラで改善する方法

CGを制作し、レンダリングをした後、
完成品を見るとチープな仕上がりで
がっかりした経験はないだろうか。

モデリングもちゃんと出来ている。
テクスチャもしっかり貼った。
ライティングもばっちり。

それなのに、なんかダサい。

その原因は」と「カメラだ。

見ている人の視線をコントロールする方法は、

色のコントラストで見た目を引き締める事と、
特定のものに焦点をあわせる事だ。

これらは「色」と「カメラ」で解決が出来る。

今回はカメラでの改善方法を紹介する。

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焦点を合わせる

カメラ

全てを見せない

あなたが室内のモデリングをしたとしよう。

「椅子」「机」「ベッド」「ソファ」「床」「天井」

全てあなたが作った。

誰もが全て見て欲しいと思うだろう。

しかし、全てを見せてはいけない

全てを見せると、見ている人は何を見て良いのか分からず、
視線が泳いでしまうからだ。

結局、売りとなる要素がなくなり、
記憶に残らない作品になってしまう。

比較

A. 焦点を合わせた作品
焦点を合わせた作品
B. 焦点を合わせず全てを見せようとした作品
焦点を合わせなかった作品

Aの作品は非常にシンプルな作品だ。
ほぼ全て立方体のオブジェクトだけで構成されている。

しかし、Bの作品はどうだろうか。

ソファやテーブル、棚、さらにはガラスのマテリアルや
様々な種類のテクスチャが貼られている。

Aと比べると非常にリッチなインテリアデザインで、
オブジェクトの数は多く、複雑だ。

それにも関わらず、Bの作品は
記憶に残りにくい作品になっている。

それは、

全てをまんべんなく見せようと欲張ったからだ

上記の写真を参考にして、
カメラの「焦点」という事を意識してもらいたい。

※上記2つの作品は僕の3DCG作品である。 https://yosukeinoue.myportfolio.com/

見せる方法

カメラマン

売りとなるオブジェクトに焦点を合わせる

まず、あなたが一番見せたいオブジェクを選び
そこにカメラの焦点を合わせよう。

そして、焦点を合わせたオブジェクト以外は
ぼかして構わない。

合わせた焦点の被写界深度を調整する

どの3Dソフトウェアにもカメラの項目がある。

カメラの被写界深度の項目を調整しよう。

まずは、焦点を合わせるオブジェクトを選択し、
そして、「絞り」の数値を設定すれば良いだけだ。

メリット以外ない

happy

メリット

  • 焦点を合わせると自分も相手も同じものを見る事が出来る
  • 自分も相手も同じものを見る事で情報の意思疎通がスムーズになる
  • 見た目が格好良くなる
  • 記憶に残りやすい

人間は必ず一つのものしか見えていない。
厳密に言うと、見えてはいるが
脳が焦点を合わせた情報以外は遮断しているのだ。

だから、全部見せても相手は見ていない事になる。

せっかく良い作品であっても、見えていなければ意味がない。

デメリット

  • オブジェクトが多い程様々なカットが必要になる

デメリットがあるとするなら、
見せるオブジェクトごとにカットが必要になり、
レンダリングなどを含めて時間がかかる事ぐらいだと思う。

しかし、この時間をかける事は無駄ではないとは思う。

CGは総合力だと分かる

僕は3DCGはどうしてもモデリングやライティング、
テクスチャリングを重要視してしまう傾向があった。

しかし、カメラの「焦点を合わせる」というシンプルな方法で
見栄えがガラッと変わるという事を体験出来たのだ。

CGは総合力だと思う。

だから、モデラー、ライティングアーティスト、
テクスチャーアーティスト、CGアニメーターなど、
それぞれの専門の分野のクリエイター達が
必要とされているのだ。

まとめ

次回は「色」と「コントラスト」について紹介したいと思う。

「色」は人間に対して見た目だけでなく、
「印象」も与える非常に大事な要素だからだ。